ジャングルポケットが2024年10月に大きな転機を迎え、おたけと太田博久の2人体制へと移行した後、2025年に向けて再始動の動きを見せています。


この記事では、彼らの歴史から現在の活動状況、さらには今後の展望まで徹底的に解説します。
トリオからコンビへの移行という大きな変化を乗り越え、新たな道を切り開くジャングルポケットの魅力と可能性に迫ります。
ジャングルポケットの変遷:トリオからコンビへの道のり
ジャングルポケットは、吉本興業(東京吉本)所属のお笑いグループとして長年活動してきました。

NSC東京校12期生であるおたけ、太田博久、斉藤慎二の3人によって2006年に結成され、2024年9月までトリオとして活躍していました。
しかし2024年10月からは斉藤慎二の契約解除に伴い、おたけと太田博久の2人でコンビとして再出発することになりました。
結成の経緯と名前の由来
ジャングルポケットの結成には興味深いストーリーがあります。
NSC東京校12期に入校した3人は、いわゆる「落ちこぼれのクラス」にいたものの、その中で目立っていた存在でした。
卒業前の飲み会の席で、コンビが解散したばかりのおたけと太田がコンビ結成の話をしていたところ、斉藤が「お笑いのデカい山を動かしますか」と声をかけ、トリオとなったのです。
トリオ名の由来は2001年の日本ダービーとジャパンカップを制した競走馬「ジャングルポケット」からきています。

競馬好きのおたけが「その当時活躍していた馬だから」という理由で命名しましたが、後に競馬ファンから「ジャングルポケットが府中巧者(東京競馬場を得意とした馬)であることから、『東京では負けない』という思いを込めた名前なのでは」と指摘され、以後はそのように答えるようになったというエピソードもあります。
転機となった2024年
2024年、ジャングルポケットに大きな転機が訪れました。メンバーの斉藤慎二が不同意性交などの疑いで書類送検され、2024年10月7日付で吉本興業との契約を解除されたのです。
この出来事は、18年間続いたトリオのあり方を根本から変えることになりました。
太田博久は「お笑いを志した時の『最初の状態』に戻った」と表現しており、おたけは「(斉藤が)解雇になった翌日から、彼のことは正直忘れました」と切り替えの早さを示しています。
この変化は突然でしたが、実は結成当初はおたけと太田の2人でコンビを組む予定だったという事実が、現在の状況に興味深い歴史的一致を感じさせます。
ジャングルポケットのメンバープロフィール
現在のジャングルポケットを構成するのは、おたけと太田博久の2人です。それぞれのプロフィールと特徴を見ていきましょう。
おたけ:安定感のあるパフォーマンスと多彩な趣味
おたけは1982年12月2日生まれの東京都中央区出身です。
趣味は料理、食巡り、パチンコ、サウナ、犬で、特技は料理、足が速い、散髪などです。私生活では2021年に一般女性と結婚しています。
ステージでは冷静なツッコミを担当することが多く、安定感のあるパフォーマンスで太田のボケを支える重要な役割を果たしています。
料理好きという一面は、芸人活動以外の彼の魅力を感じさせます。

太田博久:ネタ作りの天才と3児の父
太田博久は1983年12月10日生まれの愛知県豊田市出身です。
趣味は柔道、格闘技観戦、和菓子、人間体重計で、特技は柔道、レスリング、「アウトレイジ」ものまねなどです。
私生活では2015年にモデルの近藤千尋と結婚し、3児の父親となっています。

ジャングルポケットのネタ作成者として、グループの方向性や世界観を担ってきました。
コントの構成力と独創的な発想力が高く評価され、キングオブコントでの活躍などにつながりました。
太田は斉藤の契約解除後の状況について「迷惑をかけてしまった人に申し訳ない気持ちと、(23年の)不倫があってからいろんな人に守ってもらったのに『何やってんだ』って気持ちはあった」と述懐しつつも、「どう2人でやっていくかしか考えてなかった」と前向きな姿勢を示しています。
ジャングルポケットの実績と受賞歴
ジャングルポケットはこれまでに数々の賞レースで実績を残してきました。特に「キングオブコント」では2015年から2017年まで3年連続で決勝進出を果たし、2016年大会では準優勝という好成績を収めています。

その他にも、「THE MANZAI」では2012年と2014年に認定漫才師に選ばれ、2013年の第34回ABCお笑いグランプリでは8位に入賞。
2020年には歌ネタ王決定戦で9位、キングオブコントで5位と多くのコンテストで成果を上げてきました。
2025年のジャングルポケット:再始動と今後の展望
2人体制となったジャングルポケットは、2025年に向けて様々な活動を展開しています。
単独ライブと出演予定イベント
約2年ぶりとなる単独ライブ「HYDROGEN」(東京・草月ホール)を2025年3月15日に開催し、コンビとしての「第2章」を本格的にスタートさせました。

太田はこの公演について「分かりやすく再始動」と位置づけており、トリオではコント師として躍進した2人が、漫才も含めたオール新ネタで新境地を切り開く意欲を示しています。
また、2025年5月16日には「よしもとお笑いライブin川崎2025~笑いの波に心を弾ませて~」に出演予定で、トータルテンボス、ジャルジャル、トレンディエンジェルなどの人気芸人と共演します。

このほかにも、よしもと全国お笑いツアーの一環として、イオンモールなどでのイベント出演も予定されています。
新たな方向性と可能性
太田は18年間のトリオ活動を振り返り「良くも悪くも彼(斉藤)の影に隠れて楽してた部分もあれば、逆に発信しきれてない自分達の魅力みたいなものがあった」と述べています。
この言葉からは、コンビとなったことで新たな魅力を発信できる可能性への期待が感じられます。
おたけも「結成はまだ3カ月」と位置づけ、「確かにやってきた18年っていうものが一応はあるんで、これをどう生かすかにはやっぱりなってくる」と説明しています。
積み重ねてきた経験を活かしながらも、新たな創造を目指す姿勢がうかがえます。
トリオ復活の可能性について
コンビとして前に進んでいくジャングルポケットですが、将来的な3人での復帰の可能性についても言及しています。
太田は「もちろんそれは全然ゼロじゃない。別にお互いが嫌いで分かれたわけでもないし、解散してるわけでもないんで」と述べ、おたけも「事が収まっていつしか吉本の劇場にゲストとかで来られるようなね、世の中がそれがOKにしてたら多分吉本もOKにはなると思うんで」と語っています。
特におたけは「力は本当にあるから、どういう形でかは分かんないけど、はい上がって来てほしい。もう一回、輝かしいあの時の姿を見せてほしい」と、斉藤の再起への期待も示しています。
よしもとお笑いライブとジャングルポケットの関係
ジャングルポケットは、様々なよしもとお笑いライブで活躍してきました。
よしもとお笑いライブは、若手芸人の漫才やコントが中心のものから、ショートネタ限定のライブ、テレビでお馴染みの人気芸人によるスペシャルライブまで、幅広いバリエーションがあります。
ライブチケット情報
チケットジャム(TicketJam)では、ジャングルポケットが出演する様々なライブのチケットが販売されています。
例えば「ブラザー~同期3人の憩いの時間~」(2025年4月30日、よしもと幕張イオンモール劇場)のチケットは2,000円から2,300円で、「あまりやったことないクイズをいっぱいやるライブ」(2025年4月28日、よしもと幕張イオンモール劇場)のチケットは2,300円などで販売されています。
よしもとお笑いライブのチケットは、公演によって価格が異なりますが、一般的に若手芸人中心のライブだと1,500円から2,000円程度、出演者の数が多かったり有名な人が出る人気の公演だと4,000円から5,000円程度となっています。
ジャングルポケットのユニークなコラボレーション
ジャングルポケットは名前の由来が競走馬であることから、日本中央競馬会(JRA)とのコラボレーションも実現しています。
2023年7月には「ジャンポケの爆笑競馬」シリーズとして、競馬をテーマにした15本のコント動画とスペシャルコントを制作しました。
競走馬をアイドルのように応援する『推し馬』篇や、パドックがまるでボディビル会場のような雰囲気に包まれる『パドック〜ジャンポケ×マッチョ部スペシャルver〜』篇など、ユニークなコントで競馬の魅力を伝えています。

斉藤は競馬好きで知られており、「楽屋で先輩芸人のリモコンを取ってチャンネルを競馬に変えた」という競馬熱エピソードも披露しています。
このような彼らの個性が、ユニークなコラボレーションを生み出すきっかけとなったのでしょう。
結論:新たな一歩を踏み出すジャングルポケット
トリオからコンビへと形を変えたジャングルポケットは、2025年に向けて新たな一歩を踏み出しています。
太田は3月の公演について「ヘタしたらもうネタ辞めようって言う可能性もあるし、この勢いでキングオブコント決勝に行く可能性もありますから!」と「新生ジャングルポケット」の活動に大きな期待を寄せています。
18年間の経験と実績を土台としながらも、おたけと太田博久の2人ならではの魅力を発揮した活動が、今後さらに広がっていくことが期待されます。
2人の視線は確実に前を向いており、2025年がジャングルポケットにとって新たな飛躍の年となる可能性は十分にあります。
彼らの再始動と今後の活動から、目が離せません。