2025年4月11日、長年待ち望まれてきたイナズマイレブン新作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』の最新情報が公開されました。

しかし喜びもつかの間、ゲーム内キャラクターの声優にYouTuberやVTuberが多数起用されたことで、SNS上では大きな批判の声が巻き起こっています。
プロの声優ではなくなぜVTuberなのか?本記事では炎上の経緯から背景、そして最新の反応までを徹底解説します。
イナズマイレブン新作炎上の概要:何が起きたのか
イナズマイレブンシリーズといえば、熱血サッカーRPGとして多くのファンに愛されてきた人気シリーズです。
その最新作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』の発表会「イナズマイレブンV ヒーローズショーケース 2025」で明かされた声優起用が、ファンの間で物議を醸しています。

2025年4月11日「ヒーローズショーケース」で明かされた衝撃の発表
レベルファイブは、4月11日に配信された「イナズマイレブンV ヒーローズショーケース 2025 発売日&最終スペック発表会」で、2025年8月22日の発売日を正式に発表しました。
同時に、ゲーム内の「セレクトキャラクターシステム」に登場する10名のキャラクターの声優として、YouTuberのHIKAKIN、にじさんじの伊波ライや周央サンゴ、hololive DEV_ISの一条莉々華、ぶいすぽっ!の英リサなど、プロの声優ではない人気配信者やタレントを起用することを発表しました。
この発表直後から、SNS上では「なぜプロの声優を使わないのか」「演技力に疑問がある」などの批判の声が相次ぎました。
特にX(旧Twitter)では「イナイレの新作ふつうに楽しみにしてたら声優に怒涛のVTuber起用で無事死亡」というツイートが大きな反響を呼び、炎上の発端となりました。
SNSで巻き起こった批判の嵐と擁護の声
批判的な意見としては、「普通に声優使えないわけ?何でアイドル、YouTuber、VTuberいんの?いらなくない?」「本職声優なめてんの?誰でも声で演技や表現上手くできるとでも思ってんの?」といった厳しい意見が多数見られました。
一方で、「批判してる人の意見もわかるんだけど、実際に彼らの声聞いてる人どれくらいいるん?」「メインキャラに素人Vtuber起用とかなら冷めるのもわかるけど、『ゲスト枠』で大量に起用されてるなら、"そういうもの"として受け入れられないか?」といった擁護・中立的な意見も少なからず存在します1。
この対立は、長年にわたるイナズマイレブン新作の発売延期に対するファンの苛立ちや、ゲーム業界における表現方法の変化など、複雑な背景が絡み合っています。
VTuber起用の詳細:誰が、どのキャラクターを担当するのか
今回のVTuber起用騒動の核心を理解するには、具体的に誰がどのキャラクターを演じるのかを把握する必要があります。発表された10名のゲスト声優は、VTuberだけでなく人気YouTuberやアイドル、お笑い芸人など多岐にわたります。
起用された10名のゲスト声優プロフィール
今回発表された10名のゲスト声優と担当キャラクターは以下の通りです:
幕下照(まくした てる):HIKAKIN(人気YouTuber)


弁天九郎丸(べんてん くろうまる):佐藤ミケーラ倭子(タレント)


伊勢谷要(いせや かなめ):伊沢拓司(QuizKnock)


頂挑夢(いただき いどむ):伊波ライ(にじさんじ所属VTuber)


雨道未理科(うどう みりか):一条莉々華(hololive DEV_IS所属VTuber)


井馬里陽愛(いまさと ひまな):佐々木舞香(=LOVE)


古手打七南(こてうち ななみ):英リサ(ぶいすぽっ!所属VTuber)


判目才人(ばんめ さいと):周央サンゴ(にじさんじ所属VTuber)


牛島突五郎(うしじま とつごろう):マサイ(Fischer's)


妖士乃銀郎(あやしの ぎんろう):宮田俊哉(Kis-My-Ft2)


特に注目されているのは、4人のVTuber(伊波ライ、一条莉々華、英リサ、周央サンゴ)の起用です。
英リサと一条莉々華については、以前から「イナイレ」を大好きと公言しており、体験版のプレイ配信や公式番組へのMC出演経験もあることが分かっています。
セレクトキャラクターシステムの仕組みと役割
今回のゲスト声優が担当するのは、ゲーム内の「セレクトキャラクターシステム」に登場するキャラクターです。
このシステムは、ストーリーに絡む南雲原イレブンのチームメンバー5名を10名から選出するというもので、選んだキャラクターはストーリー中も会話に参加し、物語を盛り上げる役割を担います。
つまり、メインキャラクターではなく、プレイヤーが選択できる追加キャラクターという位置づけであり、ゲーム体験の一部をカスタマイズできる要素として実装されています。
批判の声もある一方で、「ゲスト枠」という位置づけであることから擁護する意見も出ています。
炎上の背景にある9年の歴史:長すぎた発売延期問題
今回の炎上騒動を深く理解するには、イナズマイレブン新作が発表から実に9年近くにわたって延期され続けてきた複雑な背景を知る必要があります。
2016年の発表から続く度重なる延期の歴史
イナズマイレブン新作は、2016年7月に『イナズマイレブン アレスの天秤』として、最初に発表されました。
当初の発売予定は2017年夏でしたが、その後何度も延期され、対応機種の変更やタイトル変更も含めて、開発計画が大幅に変更されてきました。
2017年10月には発売時期が2018年夏へ、2018年12月には2019年春以降へと延期され、2019年9月には『イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード』へとタイトルが変更されました。
さらに2020年4月、2021年、2022年と延期が続き、タイトルも現在の『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』に変更されました。
この長すぎる発売延期に対し、多くのファンがフラストレーションを感じており、今回のVTuber起用騒動はそうした不満が爆発する一因となったと考えられます。
日野晃博社長の「モチベ低下発言」と過去の炎上
レベルファイブの日野晃博社長は2020年4月、開発の難航を報告する中で「ネットでの批判的な声も広がり、スタッフもモチベが落ち気味となり、なかなかに難しい状況になっていました」と発言しました。

この発言は「延期をファンのせいにするのか」という批判を浴び、別の炎上騒動を引き起こしました。
日野社長はその後謝罪しましたが、この出来事はファンとレベルファイブの関係に亀裂を生じさせる結果となりました。
今回のVTuber起用も、ファンの期待を裏切る決断と受け止められ、過去の不満と相まって大きな炎上につながったと考えられます。
業界関係者とファンの声:この起用をどう見るべきか
今回の炎上騒動について、ゲーム業界関係者やファンからはさまざまな意見が寄せられています。賛否両論ある中で、この問題をどう捉えるべきでしょうか。
プロの声優陣からの反応
現時点でプロの声優からの公式なコメントは確認できていませんが、SNS上では「本職の声優を尊重していない」という批判が多く見られます。
一方で「声優にvtuber起用するな。本職を使え」と言うなら、「ドラマの俳優に声優を起用するな。本職の俳優を使え」「主題歌を声優に歌わせるな。本職の歌手を使え」という主張にもなりかねないという分析も見られます。
ゲーム業界からの評価
ゲーム業界では、新しいファン層の獲得やゲームの話題性向上という観点から、こうした有名人や人気配信者の起用は効果的なマーケティング戦略として捉えられています。
レベルファイブの日野晃博社長は、過去作でも芸能人の声優起用を行ってきた実績があり、今回の起用も同様の戦略の一環と見ることができます。
長年のファンと新規層の意見の相違点
最も大きな対立点は、長年のファンと新規層の間の価値観の違いです。
シリーズの初期からのファンは、キャラクターの世界観やストーリーの一貫性を重視する傾向があり、VTuberなど外部コンテンツとの接点に違和感を覚える声が多いです。
一方、新規層やVTuberのファンは、こうしたコラボレーションを通じて新しいコンテンツに触れる機会として歓迎する傾向があります。
「イナイレ知らない層にも話題広がってイナイレが盛り上がる方が良くないですか?」といった意見も見られます。
まとめ:VTuber起用騒動が示すゲーム業界の変化
イナズマイレブン新作のVTuber起用騒動は、単なるキャスティングの問題を超えて、ゲーム業界全体の変化や、コンテンツの在り方、ファンとの関係性など多くの要素が複雑に絡み合った事象です。
発売延期による長年のファンの不満、VTuberなど新しいメディアの台頭、マーケティング戦略の多様化など、様々な要因が今回の炎上を引き起こしました。
しかし同時に、この騒動はゲーム業界が直面している変化や課題を浮き彫りにしたとも言えるでしょう。
最終的には、2025年8月22日の発売を待ち、実際のゲーム内での演技や作品の質を判断することが重要かもしれません。
表現方法の多様化が進む現代において、伝統と革新のバランスをどう取るかは、今後も議論が続く課題となるでしょう。
あなたは「イナズマイレブン新作のVTuber起用騒動」についてどう思いますか?
プロの声優とVTuberの起用、どちらが良いと思いますか?
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