2025年4月1日、株式会社BACKSTAGEの広報担当・国木田さりまるによるエイプリルフールの投稿が、SNS上で大きな炎上を引き起こしました。
実業家の溝口勇児氏と元フジテレビアナウンサー渡邊渚さんの「偽の結婚報告」という衝撃的な内容は、関係者を巻き込み大きな波紋を広げています。
本記事では、この騒動の発端から最新状況まで、その全容を徹底解説します。
炎上の発端となった偽結婚報告の全容
問題のXポストの内容と反応
2025年4月1日、株式会社BACKSTAGEの広報・人事採用担当を務める国木田さりまるさんは、自身のX(旧Twitter)アカウントにて、「【ご報告】この度、弊社代表の溝口勇児と渡邊渚さんがご結婚されました 本当におめでとうございます! 末永くお幸せに」という投稿を行いました。

この投稿には、溝口勇児氏と渡邊渚さんの2ショット写真が添えられていましたが、この写真は以前YouTubeの対談番組で撮影されたものでした。
この投稿がエイプリルフールのジョークであることを示す明確な記載はなく、多くのフォロワーや閲覧者が真実であると受け取りました。
国木田さんはインスタグラムで25.5万人、Xでも13万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーであり、投稿は瞬く間に拡散されました。
溝口勇児氏の反応と投稿削除までの経緯
問題の投稿から約50分後、溝口勇児氏本人がその投稿を引用リツイートし、「さすがにこれはやりすぎ。消して」と明確な削除要請を行いました。
これにより、投稿が事実ではなく、また当事者たちの承諾も得ていない無断の「ジョーク」であったことが明らかになりました。
国木田さんはこの指摘を受け、問題の投稿を削除。その後、謝罪文を投稿しました。
「【お詫び】本日投稿した"結婚報告"に関するエイプリルフール投稿について、多くの方に不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。軽率な発信となってしまったこと、また混乱を招いてしまったことを、深くお詫び申し上げます。今後は発信内容をより慎重に検討してまいります。」という内容でした。
炎上拡大の背景と社会的影響
SNSユーザーからの批判の声
この出来事は、SNS上で瞬く間に拡散し、多くの批判的コメントが寄せられました。
ネットユーザーからは、
- 承認欲求が強すぎると越えてはいけないラインが分からなくなるんですね
- 自分の結婚報告ならまだ分かるが、他人の結婚報告をエイプリルフールネタにするのは大人として凄いよ君
- よいことわるいことを判断する能力が中学生以下ですね
- ヤバい奴雇用してるなあ。企業民度が知れる
- シンプルに肖像権ってご存知ですか?
などの声が相次ぎました。
特に、この投稿で渡邊渚さんの画像が無断使用されたことに対する批判が多く、プライバシーや肖像権に関する問題も指摘されています。
渡邊渚さんと溝口勇児さんは何度かコラボ対談をしており、使用された画像は渡邊渚さんの誕生日サプライズの際に撮られたものだったことも明らかになっています。
企業広報としての責任と倫理観の欠如に対する議論
今回の騒動は、企業の広報担当者としての責任と、インフルエンサーとしての影響力の両面から問題視されています。
国木田さんはSNSで多大な影響力を持つ存在であり、その発信は多くの人々に影響を与えます。
そのような立場にありながら、事実確認や当事者の許可を得ることなく、企業代表の私生活に関する虚偽の情報を発信したことは、広報としての基本的な倫理観が欠如していると指摘されています。
また、「代表の恋愛関係をネタにする」という行為自体が、企業としての品位を疑わせるものでもありました。
炎上後の展開と波紋
国木田さりまるの謝罪と反省の姿勢
国木田さりまるさんは、削除後に謝罪文を投稿し、「軽率な発信」「混乱を招いた」ことを認め、「今後は発信内容をより慎重に検討してまいります」と述べました。
しかし、その後の対応にも批判の声が上がっています。
炎上案件をまとめた投稿に対して、国木田さんは「掘り返すなよ」と上から目線のコメントを残し、さらなる批判を浴びることになりました。

プロフィールには「炎上中」と記載するなど、反省の姿勢が見られないと指摘する声も上がっています。

殺害予告など過激な反応と法的対応
さらに深刻な展開として、国木田さりまるさんはDMで殺害予告を受けたことを4月3日に報告しています。
「冗談じゃ済まされないことをしてしまったのは、私の落ち度です。 だけど『殺す』って言葉は言いすぎ」と投稿し、過激な反応に対する懸念を示しました。
これに対し
- 開示請求して厳正な対応をするって姿勢を見せましょう
- 先日の件についてアンチからのDMだろうとは思いますがさすがにこれはやりすぎなのでちゃんと対応しましょう
社会問題としての炎上の危険性を改めて浮き彫りにする事態となりました。
今回の騒動から学ぶSNS発信の教訓
企業広報とインフルエンサー活動の境界線
今回の事件は、企業広報としての立場とインフルエンサーとしての活動の境界線があいまいになることの危険性を示しています。
国木田さりまるさんのように、企業の公式な立場を持ちながら個人のSNSで影響力のある発信を行う場合、その二面性によるリスクを常に意識する必要があります。
企業広報としては、情報の正確性や関係者への配慮が最優先されるべきであり、「エンターテイメント性」や「話題性」を追求するインフルエンサー的な発想とは相容れない部分があります。
この境界線をしっかりと認識し、それぞれの立場に応じた適切な発信を心がけることが重要です。
エイプリルフールの適切な活用と限界
エイプリルフールは「嘘をついても許される日」という文化的背景がありますが、それには明確な限界があります。特に以下のような点には注意が必要です:
- 当事者の同意を得ていない内容を発信しない
- 他者のプライバシーや名誉に関わる内容は避ける
- 嘘であることが分かりやすい表現や文脈を用意する
- 社会的影響力を持つアカウントでは特に慎重に判断する
エイプリルフールを楽しむ文化を尊重しつつも、その「遊び」が他者を傷つけたり社会的混乱を招いたりしないよう、適切な判断力を持つことが求められているのです。
最新状況と今後の展望
BACKSTAGE社および溝口勇児氏の対応
現時点で、株式会社BACKSTAGEとしての公式な対応や声明は発表されていません。溝口勇児氏も、最初の削除要請以降は特に公式なコメントを出していません。
企業としては、今回の出来事を受け、広報担当者の教育や発信ガイドラインの見直しなど、再発防止に向けた取り組みが求められることになるでしょう。
特にSNSを活用した企業発信が当たり前となった現代では、企業広報として個人アカウントをどう位置づけるかという問題への対応が課題となります。
渡邊渚さんへの影響と反応
この騒動の当事者の一人である渡邊渚さんからは、現時点で公式なコメントは出ていません。
この騒動において、渡邊渚さんの名前や画像が無断で使用されたことは、少なからず精神的負担となった可能性があります。
今後、渡邊さん側からの法的措置や抗議などの動きがあるか注目されます。
また、このような形で公人が無断で「ネタ」にされることの問題性についても、改めて社会的議論が必要かもしれません。
まとめ
今回の国木田さりまるさんによるエイプリルフール偽結婚報告の騒動は、SNSの影響力と責任、企業広報としての倫理観、そしてエイプリルフールの適切な楽しみ方について、多くの教訓を私たちに投げかけています。
個人の発信が瞬時に拡散され大きな影響を持つ現代社会において、「冗談」と「無責任」の境界線をしっかりと認識することの重要性を改めて考えさせられる事件となりました。