墓じまい

手元供養の方法と種類完全ガイド:大切な人をいつも身近に

手元供養は、大切な方のご遺骨を自宅で保管し、身近に感じながら供養する方法として、近年注目を集めています。

手元供養の例:リビングに設置されたミニ仏壇と多様な手元供養品の日常的な供養風景

先祖代々のお墓が遠方にあるご家族や、新しい供養の形を求める方々に選ばれています。この記事では、手元供養の基本的な考え方から具体的な方法、種類、メリット・デメリットまで、詳しく解説します。

手元供養とは?

手元供養とは、故人様のご遺骨を自宅で保管し、供養することです。

従来の「お墓参りをする」という供養方法ではなく、故人をできるだけ身近に感じたいという方のために広がってきた新しい供養の形です。

例えば、以下のような場合に選ばれています:

  • 先祖代々のお墓が遠方にある場合
  • お墓を継承できない場合
  • 故人をいつも傍に感じていたい場合

厚生労働省の統計によると、核家族化や高齢化社会の進行に伴い、従来型のお墓を持たない選択をする方が増えており、その代替手段として手元供養が選ばれるケースが増えています。

ご存知ですか?

手元供養は宗教や宗派を問わず行うことができます。仏教でも、お釈迦様の遺骨は世界中の寺院に分骨されています

手元供養の種類

手元供養には大きく分けて3つの方法があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1. 骨壷を使用する方法

①通常の骨壷

もっとも一般的な方法で、火葬場でお渡しされる骨壷をそのまま自宅に安置する方法です。最近では、インテリアに馴染むデザイン性の高い骨壷も増えています。

②ミニ骨壷

小型で装飾性の高い骨壷です。ご遺骨の一部を納めて、リビングや寝室など好きな場所に置くことができます。サイズは手のひらに収まるものから、少し大きめのものまで様々です。

おすすめ商品:「パステルシリーズ」ミニ骨壷

丸いフォルムのパステルカラーが特徴のミニ骨壷。マカロンやお地蔵さんをイメージさせる癒しのデザインです。フタはネジ式でしっかり閉まるため安心して使用できます。


2. アクセサリーとして身に着ける方法

①遺骨ペンダント

ご遺骨を小さなペンダントに納めて首から下げる方法です。常に故人と一緒にいるような感覚が得られます。

②遺骨ブレスレット

手首に身に着けるブレスレットタイプもあります。金属製、革製、念珠タイプなど様々なデザインがあります。

③遺骨リング(指輪)

指輪の内側に微量のお骨を封入し、UVレジンで固めて蓋をします。通常の指輪として身に付けられます。

日常生活に溶け込む手元供養ジュエリー:遺骨ペンダント、ブレスレット、リングを身につけた様子

専門家の声:

「遺骨ペンダントを持って、外出できるようになりました」と、3ヶ月間家にこもっておられた方からうれしいご報告がありました。手元供養はグリーフケア(悲嘆のケア)としても効果があるようです。

3. 遺骨を加工する方法

遺骨ダイヤモンド

近年注目されている方法として、ご遺骨から炭素を抽出してダイヤモンドに加工する方法があります。ネックレスや指輪、ピアスなどのアクセサリーにすることができます。

専門業者がスイスなどで4~6ヶ月かけて宝石へ加工し、その後、日本国内で6~8週間かけてジュエリーに仕上げます。費用は45~200万円程度と高額ですが、永遠に残る形として選ばれています。

おすすめ商品:「ダイヤモンドメモリアル」

専門業者による遺骨ダイヤモンド加工サービス。カスタムオーダー形式で、一人ひとりの希望に合わせたジュエリーを製作します。

手元供養に使用する商品

手元供養を始める際には、様々な商品を選ぶことができます。ここでは主な製品をご紹介します。

ミニ骨壷

材質による違い

  • 金属製:丈夫で気密性が高い
  • 陶器製:温かみがあり、伝統的な印象
  • ガラス製:透明感があり、モダンな印象
  • 木製:自然の温もりを感じられる

おすすめ商品:「七宝シリーズ」ミニ骨壷

伝統工芸「七宝焼き」で作られた特別感あふれるミニ骨壷。色が美しく、収まりのよい丸いフォルムが特徴です。


ミニ仏壇・供養台

手元供養品を飾るための専用の台や小さな仏壇です。香立てやおりん、花立てなどが付いたセットもあります。

おすすめ商品:「手元供養セット 美濃焼 仏具セット」

ろうそく立てや水入れ、おりん付きで、初めての手元供養にぴったりです。


手元供養のメリットとデメリット

メリット

  1. 故人を身近に感じられる:最大のメリットは、故人の存在を身近に感じられることです。
  2. いつでも供養できる:お墓参りのために遠方に出かける必要がなく、自宅でいつでも供養できます。
  3. 費用を抑えられる:お墓を立てたり、管理したりする費用と比べて経済的です。
  4. 継承の問題がない:子孫に墓の継承問題を残さずに済みます。

デメリット

  1. 周囲の理解が得られない可能性:手元供養について家族や親族の理解を得られない場合があります。
  2. 紛失や盗難のリスク:特にアクセサリータイプは紛失や盗難の可能性があります。
  3. 保管者が亡くなった後の問題:手元供養品を保管していた方が亡くなった場合、その後の管理が課題になります。
手元供養の長所と短所:故人を身近に感じられる安心感と将来の管理に関する課題を比較したイラスト

手元供養の始め方

1. 家族・親族の理解を得る

まず、家族や親族に手元供養の希望を伝え、理解を得ることが大切です。特に、遺骨の分骨や全てを手元供養にする場合は、関係者の同意が必要です。

2. どの程度の遺骨を手元供養するか決める

全てのご遺骨を手元供養するか、一部を分骨するかを決めます。分骨する場合は、どのくらいの量を手元に残すかも考えましょう。

3. 手元供養の方法を選ぶ

骨壷、アクセサリー、加工など、どの方法で手元供養するかを決めます。ライフスタイルや予算に合わせて選びましょう。

4. 商品を購入する

仏具店、専門店、インターネットショップなどで商品を購入します。最近では、AmazonやRakutenなどの大手ECサイトでも手元供養品を取り扱っています。

おすすめショップ:「未来創想」

日本で初めて手元供養のための遺骨ペンダントやミニ骨壷を製造・販売した専門店です。リンクはこちら

手元供養の始め方:家族との相談から遺骨を納めるまでのステップガイド

5. 遺骨を納める

商品が届いたら、ご遺骨を納めます。アクセサリータイプの場合、専門業者に依頼するか、自分で行うかを選べます。自分で行う場合は、説明書に従って丁寧に作業しましょう。

法律上・宗教上の問題はあるの?

法律について

「墓地、埋葬等に関する法律」によると、遺骨の埋葬は墓地以外に行ってはいけませんが、保管については法律上問題ありません。つまり、自宅の庭などに埋めることはできませんが、骨壷などに入れて保管することは合法です。

宗教について

仏教では、お釈迦様の遺骨も世界中の寺院に分骨されています。神道やキリスト教においても、「分骨が教えに反する」という考え方はありません。「分骨は縁起が悪い」という考えは全くの誤解です。

まとめ:手元供養で大切な人をいつもそばに

手元供養は、大切な方を身近に感じながら供養できる新しい選択肢です。骨壷、アクセサリー、加工など様々な方法があり、自分のライフスタイルや故人との関係性に合わせて選ぶことができます。

手元供養を始める際は、家族や親族の理解を得ることが大切です。また、専門店やECサイトで様々な商品が販売されていますので、自分に合ったものを探してみてください。

大切な方との絆を感じながら、自分らしい供養の形を見つけられることを願っています。

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